背骨と骨盤の調整に関しては背骨に弾力をつける調整と背骨の観察と調整の仕方と骨盤を調整するでお話ししました。
ここでより効果が現れるポイントをお伝えします。
骨に対して垂直に触れること
背骨の形をご覧ください。
背骨って、まっすぐではなく湾曲の形になっています。
背骨は地面からの衝撃を分散させるために、このような湾曲があります。
この湾曲の形に合わせて垂直に触れることが大事です。
画像ではわかりにくいのですが、胸椎8番はまっすぐなので真下に向かって圧を加えます。
同じ胸椎でも4番・12番は湾曲になっているので、まっすぐではなく湾曲に角度を合わせて圧を加えます。
これは胸椎だけに限らず、頸椎と腰椎に対しても同じです。
背骨だけでなく、手足や骨盤に圧を加えるときも同じことが当てはまります。

手の力が抜けている状態を判断する目安
手の下に薄い手ぬぐいかハンカチを置いてみます。
薄い布を引っ張ったとき、手の力が抜けていたら布も引っ張られて動きます。
手に力が入っていると、引っ張ったときに動きません。
これが手に力が入っているかいないかを判断する目安です。
丹田から圧を伝える
整体と揉みほぐしとの違いで述べているように整体は腕力で力を伝えることはしません。
全身の力を伝えると述べていますが、正確には足の裏から臍を通じて腕に力を伝えます。
合気道や空手道などの武道の世界では丹田の力という言葉が出てきます。
丹田とは正確には臍から指3本下に位置です。
臍の裏が腰椎3番に当たります。
この丹田から腕に力を伝えることで、相手の体の芯まで力を浸透させることができます。
この力は腕力とは異質の力です。
この体の使い方をすると、操法を行う者も疲れません。
気の力が効果に影響する
カテゴリー「気と見えない世界」で述べているように操法をする者の心の状態も効果に影響します。
自信が無くて不安な気持ちで相手の体に触れたり、ムシャクシャした気持ちで触れると効果は半滅します。
自信が無くても自信を持つようにして、大らかな気持ちで触れると効果が高まります。
目に見えない世界ですが、受けている相手は操法する人が自信を持っているかいないかがなんとなくわかるのです。
自信があるかないかだけではなく、操法するときに「左の骨盤に閉まる動きがついて脳に上がる血行がスムーズになる」とか「右の骨盤が上がることで消化器の働きが好転する」などと想像することも効果に影響します。
受けている相手も感触がわかります。
操法を行う者の心と体の状態が大切かが正しく調整する秘訣です。
操法する者の体の状態とは手が暖かいか冷たいかにもかかっています。
操法する人の体に気がみなぎっていると手は暖かくなり、操法の効果が高まります。
冷たい手は気が出ていないので、効果も半滅します。


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