整体と揉みほぐしとの違い

技術と身体の使い方
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二宮整体では、どのようにして硬直した筋肉を緩めたり背骨や骨盤に弾力をつけたりするのか?

ベッドで行っている整体や揉みほぐしとは、どう違うのか?

是非知っていただきたいことなので、お伝えします。

整体操法はベッドの上で行うことは不可能

野口整体の愉気法を用いて、硬直した筋肉や骨格を調整することを操法(そうほう)と呼んでいます。

この整体操法は、何故ベッドの上で行うことが不可能なのか?

それは腕の力ではなく全身から指まで力を連動させて、相手の体に刺激を伝えるからです。

ベッドで寝ている相手には、全身から上手く力を伝えることができません。

床の上で行ってこそ、効果を発揮します。

整体では主に親指で操法しますが、中指を使うこともあります。

親指を使って相手に力を伝えるときは、親指だけでグイグイ押すようなことはしません。

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必ず親指以外の指4本も使います。

中指を使うときも中指だけを当てることはしません。

必ず手の手根を当てて、中指と手根を対応させます。

肩から腕は脱力して、手は置いているだけです。

手の力を抜いて触れていたら、親指が皮膚の表面から周辺の筋肉にかけての異常を感じます。

異常とは古くなったゴムやチューイングガムのような感触のコリ、あるいは周囲よりも弛緩している箇所です。

弛緩している箇所の中には米粒のような塊や髪の毛のように張っている芯があります。

練習を積めば、わかるようになります。

受けている方は、異常個所に触れられるとピリピリとした圧痛を感じます。

その圧痛がある異常個所が調整点です。

親指でゴソゴソと調整点を探るようなことはしません。

親指でゴソゴソされると、受けている方が不快感を抱くからです。

残りの指4本(小指がメイン)を親指まで手繰り寄せて、調整点を探します。

親指の位置と角度、相手の体と自分の丁度良い距離を合わせます。

親指の腹を大きく使い全身の力で四指を介して親指まで力を連動させて、調整点に圧をかけます。

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力を伝えるときも力を流しっぱなしではありません。

必ず反対の手で力を受けて対応します。

そうすることで強くて痛い刺激を与えることなく、深層まで響くような刺激を伝えることが可能になります。

指の力だけで押したり揉んだりすると揉み返しが起きることがありますが、このやり方だと揉み返しが起きません。

硬直した筋肉に伸び縮みの幅が戻ります。

固まった背骨や骨盤に弾力(動きの幅)が戻ります。

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ベッドの上で行うことが不可能なのは、こういうことです。

余談ですが、ベッドの上で押したり揉んだりするところ、骨格矯正を行っているところ、そのようなことを教えている団体でも「整体」を名乗っていますが、本当の整体は床の上で整体操法を行っているところだと思っています。

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