骨盤の動きと自律神経の関係と なぜ骨盤を調整するか?で述べているように私が所属している整体団体 二宮整体の骨盤調整は左右を均等に揃えるようなことはいたしません。
正確に言えば、左の骨盤が開いていたら閉まる動きをつける、右の骨盤が下がっていたら上がる動きをつける、これだけです。
また歪みは悪いものとは考えていません。
左の骨盤が開いていても閉まろうとする動きがあれば良い、右の骨盤が下がっていても上がる動きがあれば良い、そのように考えています。
右の骨盤を上げる
消化器の機能が低下したり、呼吸器が疲れたり、免疫力が下がったりしている状況においては、交感神経の緊張が続き、副交感神経に上手く切り替わりません。
交感神経の緊張が強く、副交感神経に切り替わらないときは、右の骨盤が下がっているものです。
こんなときは、右の骨盤を上げる調整を行います。
相手をうつ伏せにして、右足を「く」の字に曲げます。
術者は両手の親指を重ね、相手の外くるぶしの下に当てます。
右の骨盤に力が集まるように角度を合わせ、全身を使って圧を加えます。

次にうつ伏せで腰椎5番の二側と三側の硬直を弛めます。

左の骨盤を閉める
健康な人間は朝起きてからは交感神経に切り替わり、活発に行動できるものです。
しかし、起きてから交感神経に切り替わらない人は無気力になったり、心臓の収縮が悪くなったりします。
そのような人は左の骨盤が開いているので、左の骨盤に閉まる動きをつけます。
相手に仰向けになってもらい左の膝を立てます。
左手の中指をかぎ状にして脛骨の際を柔らかく捉えます。
右手で膝頭を倒し、左手の中指と力が拮抗するようにします。

捉える箇所は、脛骨の内側の際です。
左の脛骨の内側にゴムのようなコリがあるので、そのコリを柔らかく捉えて操作することで左の骨盤に閉まる動きがつきます。

次に左手で膝を固定し、右手で膝から下に向かって硬い箇所を軽く叩きます。
叩く箇所は、左足の大腿部 外側です。

続いて立てた左足を伸ばしてもらい、太ももの外側を手の手根で挟みます。
膝の上あたりから柔らかく手根を当て、膝で両手を挟んで圧を加えます。
下から上に向かって圧を加えていきます。

骨盤の調整によって交感神経と副交感神経の切り替えが上手くいくようになれば、いろいろな健康上の問題が快方に向かいます。
病気や不調は交感神経と副交感神経の切り替えが上手くいかないことによって生じているからです。
また骨盤の調整は他にもこれらの調整だけが全てではありません。
仙骨から体を整えるで述べたように仙骨を操作することでも調整ができます。
仙骨の調整と組み合わせると、より骨盤に動きの幅がつきます。
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