年が明けると、寒さと空気の乾燥が一層と厳しくなります。
冷えと乾燥を防いで、上手に乗り切る時期です。
これから2月の節分の間は空気が最も乾燥します。
快適な生活を送るためには、いかに潤いを保つかにかかってきます。
これから水分を効率良く吸収できる水の摂り方をお話しします。
常温の水を少しずつ飲む
空気の乾燥が始まる秋から初冬にかけては、身体は白湯と暖かくて汁気があるものから水分を吸収していました。
年明けからは、身体は暖かいものよりも常温の水から水分を吸収するようになります。
ガブガブと飲めば、小便として出ていくだけです。
水を口に含んで噛むようにしてチビチビと飲むと、水分をよく吸収します。
唾液と混ざった水が1月からの水分補給に適しています。
3月の彼岸辺りに湿度が戻るまで、この飲み方を行います。
寒の水
1月5日の「小寒」から「寒の入り」です。
「寒の入り」からの水を「寒の水」と呼んで、大昔から神秘的な力が宿ると伝えられています。
冷たい「寒の水」を使って仕込む酒・味噌・醬油を「寒仕込み」という言葉をつけています。
「寒の水」は酒・味噌・醤油を造るだけでなく、人間が飲むのにも相応しいと身体は本能的に知っているのかもしれません。
2月まで寒い日が続きますが、人間の身体は春の身体に変わる準備を少しずつ始めています。
冬眠している動物は土の中から出る準備を、植物は春に芽を出す準備を始めています。
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