腰痛は原因を理解することから
辛い腰痛で整形外科・整骨院・接骨院・鍼灸・按摩指圧・整体・カイロプラクティック・揉みほぐしなど、いろいろ通ったけど、痛みががすっきりしないといった人がいらっしゃいませんか?
それは、施術が腰痛に対してのアプローチの仕方を間違えているか、またはただ硬いところを押したり揉んだりしているだけだからだと考えています。
腰痛には原因があります。
主な原因は、偏った筋肉疲労、運動不足、冷え、食べ過ぎによる内蔵疲労です。
他には、打撲の後遺症、呼吸器の疲労などがあげられます。
どのような状態になっているか、どのようにして調整するかをお伝えします。
偏った筋肉疲労による腰痛
デスクワークなど長時間同じ姿勢が続くこと、間違えた歩き方や身体の動かし方などで一部の筋肉が使われたり緊張したりすることで偏った疲労が溜まります。
調整箇所は、仙骨の周囲と腰椎の1番と4~5番の二側か三側の緊張した箇所です。
疲労が溜まり骨盤が下がってくると、仙骨の周囲に硬直か弛緩と腰椎4~5番の二側か三側に緊張が現れます。
仙骨の異常と腰椎4~5番を調整することで骨盤に力が戻り、正しい位置に戻ります。
冷えと打撲の後遺症による腰痛
冷えと打撲の後遺症による腰痛は左側の一側に異常が現れます。
冷えの場合は、胸椎11番・腰椎2番・腰椎5番の一側、打撲の後遺症は腰椎2番・腰椎5番左一側と同側の座骨の異常を調整することで痛みが和らぎます。
座骨の異常とは、衝撃を受けた同側の座骨にゴムのような塊ができている箇所です。
※高いところから落ちて尻もちをついた、転倒して尻もちをついた、このような衝撃を受けたら、そのときは何も感じなくても知覚神経は覚えています(時間の経過とともに痛みが生じる)。
食べ過ぎによる腰痛
食べ過ぎが常習化している人は、左の骨盤が開きます。
消化器と関連する椎骨は腰椎2番です。
腰椎2番の三側が強張ってきます。
左の骨盤を閉めて、腰椎2番の三側・腰椎4番の左の三側・胸椎12番左の三側・頸椎3番左三の三側を整えます。
※頸椎3番の左三側・胸椎4番の左三側・胸椎12番左の三側、腰椎4番左の三側は左の骨盤を閉める調整点です。
呼吸器の疲れによる腰痛
呼吸器が疲れている人は、右の骨盤が下がり太ももの裏が縮みます。
呼吸器と関連する椎骨は、胸椎5番・腰椎1番・5番です。
右の骨盤を上げて太ももの裏を伸ばして、胸椎5番・腰椎1番・腰椎5番(右の二側か三側)を調整します。
運動不足による腰痛
運動不足で腰痛がある人は腰椎4番が硬くなっています。
左の骨盤を閉めて腰椎4番の四側を整えます。
二側と三側にも硬直があれば、整えます。
当然、左の骨盤を閉めます。
何を根拠にこのようなことが言えるのか?
そう言いたい方のお気持ちは、理解できます。
これは、先駆者達が多くの人間の身体を診て発見したこと、気がついたことに基づいて結果を出してきたからです。
実は昔の私は、硬い筋肉を押したり揉んだりする施術を行っていました。
そのような施術の効果には限界があることを感じました。
それから野口整体のことを知り、野口整体を探求する道に入りました。
すぐには結果は出ませんでしたが、野口整体を取り入れてから、少しずつリピート率が上がったり、相手の満足度が上がったりすることを実感しました。
整体の探求に終わりはありません。
今でも一般の人が遊んでいる休日に勉強会に参加したり、土曜日の晩も深夜23~24時までフラフラになるまで講義を受けていることを続けています。
趣味を封印して、このような生活を何年も続けています。
自分のレベル(施術と観察力と結果)が上がっていることを実感しているから、このようなことが言えるのです。
整体を始めたい方にお伝えします。
「背骨の観察と調整箇所」で述べたように、背骨の一側から四側のどこに異常が現れているか、左の骨盤が開いているか、右の骨盤が下がっているかを的確に見極める観察力が必要です。
腰痛は、ただ単に硬い箇所を押したり揉んだりして好転するものではありません。
力で解そうとしたら、揉み返しが起きたり炎症がひどくなることがあります。
とにかく指の力を抜いて触れることがポイントです。
さらにつけ加えると、相手の体質も読まなければなりません。
例えば呼吸器が疲れやすい人は6種の体質が入っている、食べ過ぎる傾向がある人は3種5種10種の体質が入っている、といった具合に。
相当の訓練を要しますが、そのようなことを積み重ねていけば、腰痛を好転させることができるようになります。
腰痛の原因と調整箇所を述べましたが、腰痛を防ぐためにすることや腰痛のセルフケアなどもいろいろとあります。
今後そのようなことも発信いたします。
コメント